FF会議室

本番に弱いです。

yui使用機材 Part21 ~テレキャスターシンライン~

2019年11月5日、公式のツイートで久しぶりに確認できたテレキャスターシンライン。

f:id:FF-MeetingRoom:20201015203658j:plain

 

正式名称はテレキャスター "Thinline" ですが、ここでは一般的な名称の "シンライン" で話を進めて行きます。

2019年12月20日 yui_flower_flowerのインスタ投稿にもチラッと後ろ姿が写っていました。 

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

yui_flower_flower(@yui_flower_flower)がシェアした投稿 -

 

初登場はYUI 4thツアー HOTEL HOLIDAYS IN THE SUNリハ時、2010年9月9日のYUI DIARYだったと思います。

このツアーで使用したエレキギターストラトキャスタージャガーの印象が強いですが、シンラインはCinnamonで使用されました。

f:id:FF-MeetingRoom:20201015210217j:plain

f:id:FF-MeetingRoom:20201015210243j:plain

 

その翌年2011年6月26日、初海外公演となった HOTEL HOLIDAYS IN THE SUN 香港ライブでは、このシンラインがメインギターでした。

f:id:FF-MeetingRoom:20201015205033j:plain

f:id:FF-MeetingRoom:20201021233002j:plain

f:id:FF-MeetingRoom:20201015205049j:plain

画像は STARS☆HK より

 

綺麗なアッシュボディの木目に注目して見ると...

f:id:FF-MeetingRoom:20201016024920j:plain

f:id:FF-MeetingRoom:20201016024455j:plain

f:id:FF-MeetingRoom:20201016024509j:plain

一致してますね。同じシンラインをずっと使っているようです。

 

何かのインタビューで

「憧れのアーティストが使っているのを見て」

とあったのを読んだ気がするんですが、残念ながら失念してしまいました。具体的に誰と言及はなかったような記憶です。

 

また2020年8月19日、まふまふとのインスタライブにて

「1回ジョン・メイヤーさんのライブに行かせていただいたことがあって
60年代くらいの色褪せたエレキギターを持っていて
その音がすっごい いい音で鳥肌が立って
そのあと私は70年代のギターを手に入れましたね。
もうすごい音違うんだなと思って。
なんて言うのか、時が経った深さがあると言うのか。」

というコメントがありましたが、「70年代のギター」とはまさにこのシンラインのことだと思われます。

 

ー 参考 ー

YUI DIARY 2010/05/11 ライブ!

 

ジョン・メイヤーの「60年代くらいの色褪せたギター」とは、PRSに持ち替える前に愛用していたストラトキャスター、通称 Black 1のことだと思います。

 

インスタライブで言及があった通り、yui使用シンラインは1974年製です。特徴として

● f ホールのあるアッシュボディのトップをチェンバー加工し同材で裏からフタをする構造のセミソリッドボディ

f:id:FF-MeetingRoom:20201107112702j:image
f:id:FF-MeetingRoom:20201107112706j:image

よく見ると裏からフタをして2層構造なのがわかると思います。

 

●マイクロティルト機構(ネックの仕込み角度を調整可能)付き3点止めネックプレート

f:id:FF-MeetingRoom:20201107114720j:image

 

●ヘッドにはトラスロッド調整用のブレットナット、商標登録®マーク付きのCBSロゴ(モダン・ロゴ)、ストリングスガイド×2

f:id:FF-MeetingRoom:20201107120115j:image

 

●シャーラーFキーペグ

f:id:FF-MeetingRoom:20201107121009j:image

 

●ワイドレンジハムバッカーピックアップ‪×2搭載

f:id:FF-MeetingRoom:20201107114341j:image

 

●6連サドルブリッジ

f:id:FF-MeetingRoom:20201107120513j:image

 

などがあります。

(画像は参考でyui使用モデルではありません)

 

ピックアップに関してはフェンダー初のハムバッカーがマウントされており、元ギブソンでPAFの開発者だったセス・ラヴァーを起用し、一般的なアルニコ(Al-Ni-Co)ではなくクニフェ(Cu-Ni-Fe)マグネットを採用しています。

f:id:FF-MeetingRoom:20201107110534j:image

 

このギターは試奏したことがあるのですが、ボディをセミソリッドにザグっているため想像以上に軽かったのが第一印象です。店員さんによると「3kgないかも?」とのことでした。

ハムバッカーだからどうかな?と思いながら音を出してみると、もちろんシングルコイル仕様とはニュアンスが異なりますが、「トゥワンギー」と表されるテレキャスターの音は感じられながら、ファットでエアリー、そしてハムバッカーゆえのノイズの少なさを実感できる佳きギターでした。

 

FLOWER FLOWER結成以降はずっとショートスケール(24インチ、約610mm)のジャガーを使用していますが、このテレキャスターシンラインはロングスケール(25.5インチ、約648mm)とネックが長いです。

比較すると、ジャガーはネックの1フレットの位置が約4cmくらい体に近くなります。わずかな差に思えますが、これは小柄な方には大きなメリットになり得ます。

またスケールが短いと弦のテンションも弱くなり、より押弦しやすくなります。

いつか書こうと思ってる謎だらけのレスポールジュニアもミディアムスケール(24 3/4インチ、約628mm)。

ネックのスケールによって、また歪ませた時シングルコイルであるがゆえにノイジーなことからストラトキャスターテレキャスターの登場機会がないのかな?などと思ったりしています。

 

余談ですが、このレスポールジュニアはもしかしたらもっと短いスケールの可能性があるかも?と見れば見るほど謎は深まるばかりです。

f:id:FF-MeetingRoom:20201015215407j:plain

 

誤り、情報、お気づきの点などあればこちらにコメント、もしくはtwitter @koutei819にリプをお待ちしてます。